
| 氏名 | 講師 八田 益充 |
| 出身大学 | 東北大学 |
| 出身地 | 福井県 |
| 専門分野 | 内科 |
| 所属学会 | 日本内科学会 日本感染症学会 日本化学療法学会 日本熱帯医学会 日本免疫学会 |
| 専門医など | |

マウスモデルを用いた肺炎球菌性肺炎における自然免疫機構の解析

肺炎球菌は細菌性肺炎の代表的な原因菌であり、細胞外で増殖することから、その感染初期防御においては、補体や抗体によるオプソニン作用、好中球による貪食殺菌作用が重要です。肺炎球菌を経気道的にマウスに感染させた肺炎モデルを用いた実験では、感染防御に重要なエフェクター細胞である好中球の炎症局所への浸潤には、肺内NKT細胞およびγδ細胞と関連してTNFαおよびMIP-2が重要なサイトカインであることが知られています(図参照)。現在のところ、特に感染早期の肺内のTNF‐α産生に注目し、その役割および産生細胞について解析を行っています。
図:肺炎球菌性肺炎における感染早期の防御機構
(川上和義,呼吸と循環53:369-376,2005より一部改変して引用)
