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J感染制御ネットワークフォーラム

第1回感染制御ソシアルネットワークフォーラム

 第1回J感染制御ネットワークフォーラムはおかげさまで多くの皆様にご参加をいただき、盛会裡に終了することができました。
 参加者ならびに関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
第1回感染制御ソシアルネットワークフォーラム 開催のお知らせ

新緑の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より大変お世話になっております。

 このたび、「第1回感染制御ソシアルネットワークフォーラム」を2019年8月31日(土)、仙台国際センターにて開催することとなりました。

 感染症は、感染し発症する個人の問題であると共に、人や物の移動に伴い広く伝播拡大していく社会全体の問題であり、多角的な視野に基づき、医療関連感染と市中感染を連動して捉え、総合的に対応していく必要があります。

 皆様方に継続した御支援・御協力をいただき、J感染制御ネットワークフォーラムを10回にわたり開催いたしてまいりました。感染症に関するテーマを網羅的に取り上げ、シンポジウムやワークショップ、教育セミナーなどを通じて、様々な分野で感染症に取り組んでおられるご参加の皆様に最新の情報を共有させていただいてきました。2008年以降、このJ感染制御ネットワークフォーラムには延べ7,000名の方々が参加されており、そのあり方は我が国の感染制御に関するモデルネットワークとして高く評価されています。

 来年開催される東京オリンピック・パラリンピックを目前にして、感染症の新たなる脅威が生まれつつあります。若年者における麻疹や風疹などの増加、性感染症・梅毒患者の急増、過去最多となるインフルエンザの発生、外国からの持ち込みによるカルバペネム耐性腸内細菌CREによる医療関連感染の発生、薬剤耐性菌や難治性クロストリジウム・デフィシル感染症の市中・地域社会での増加、それらに加え、地震や台風、豪雨などの災害時に発生する災害由来感染症等々、まさに感染症は”グローバル化“そして“ボーダーレス化”してきており、感染症に対する対応をいかに行っていけばよいのか、さまざまな課題が浮き彫りになってまいりました。

 今回開催いたします「感染制御ソシアルネットワークフォーラム」では、このグローバル化・ボーダーレス化しつつある感染症に対し、医療関係者、介護福祉スタッフ、保健行政担当者、さらには学校関係者、一般市民の皆様と感染症について情報の共有化をはかり、ともに考える場を提供していきたいと考えております。従来からの職種別での総合的なワークショップに加え、新たな企画のもと、さまざまなテーマを取り上げてまいります。Meet the experts、企業によるインダストリアルセミナー、感染症・感染制御領域における喫緊の課題を取り上げたワークショップや企業展示などに加え、市民公開講座など、医療施設にとどまらない社会全体における感染症危機管理、すなわち「ソシアルネットワークで取り組む感染症危機管理活動」の実践を目指したニューコンセプトのもと、開催してまいりたいと考えております。

 本フォーラムでは、感染症対策、感染症の診断・治療、感染症の疫学、危機管理、環境衛生、リスクコミュニケーションなどのさまざまなテーマで、最新の貴重な情報を共有することができ、またスキルアップをはかることができる機会となっており、医療現場・介護現場、学校保健、市中での感染症対応に極めて有用な意義を有する学術集会であることを確信いたしております。

本フォーラムの趣旨をご理解いただき、是非とも多くの施設からのご参加を賜りたく、ここにご連絡申し上げる次第です。
謹白
 2019年5月吉日

J感染制御ネットワーク
代表 賀来 満夫

東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授
東北大学大学名誉教授