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J感染制御ネットワークフォーラム

第10回J感染制御ネットワークフォーラム 開催のお知らせ

 第10回J感染制御ネットワークフォーラムはおかげさまで多くの皆様にご参加をいただき、盛会裡に終了することができました。
 参加者ならびに関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
第10回J感染制御ネットワークフォーラム 開催のお知らせ

新緑の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より大変お世話になっております。

 この度、昨年に引き続きまして、第10回J感染制御ネットワークフォーラムを2018年9月1日(土)、仙台国際センターにて開催することとなりました。

 本フォーラムは学会形式でセミナー、シンポジウム、ワークショップなどを開催するもので、実際の医療・介護現場で感染症対策に対応する医療従事者・滅菌担当スタッフ・介護スタッフに加え、病院や高齢者・介護施設の管理者、さらに、国、地域自治体の医療保健担当者などが一同に参加し、「感染症対策・感染予防」、「感染症の診断・治療」、「アウトブレイク対応」、「新興・再興感染症」、「消毒・滅菌」、「PPE」、「環境衛生」、「リスクコミュニケーション」、「災害対応」等の感染制御・感染症に関するさまざまな「最新情報」を広く共有化し、感染症トータルマネジメントの実際を討議する場となっています。

 現在、我々を取り巻く感染症の問題は以前にも増して大きくなってきております。国内では、ノロウイルスやインフルエンザによるアウトブレイク事例やCRE(カルバペネム耐性腸内細菌)などのさまざまな薬剤耐性菌による医療関連感染事例の多発など、多くの感染症事例が発生しています。世界的にもジカウイルス感染症の流行や中国におけるH7N9感染症の持続的な発生、中東におけるMERSコロナウイルス感染症など、さまざまな感染症が問題となっています。さらに我が国では、AMR(薬剤耐性)アクションプランが提唱され、診療報酬にも組み込まれるなど、抗菌薬の適正使用や啓発・教育の重要性とともに、地域ネットワークのさらなる充実が求められています。

 すなわち、感染症の問題は今や「社会全体の危機:クライシス」と認識されるようになってきており、「感染制御」は医療関連施設のみならず、地域における高齢者・介護施設における医療安全、危機管理、医療の質向上の観点から最重要のテーマであり、医療ならびに介護スタッフの教育や育成、継続的なスキルアップが必須となっている状況です。

 特に、感染症の脅威に対し、これまでにない「OneHealth」という新たなコンセプトに基づき、対応していくことが強く望まれております。「ヒト」、「動物」そして「環境」のすべてのファクターを考慮に入れ、総合的にマネジメントしていく必要があることから、メインテーマを『OneHealthの時代の感染制御 -ソシアル・ネットワークの重要性-』 とさせていただきました。


 本フォーラムでは、感染症対策、感染症の診断・治療、感染症の疫学、危機管理、環境衛生、リスクコミュニケーションなどのさまざまなテーマで、最新の貴重な情報を共有することができ、またスキルアップをはかることができる機会となっており、医療現場・介護現場に極めて有用な意義を有する学術集会であることを確信いたしております。


 本フォーラムの趣旨をご理解いただき、是非とも多くの施設からのご参加を賜りたく、ここにご連絡申し上げる次第です。


 何とぞよろしくお願い申し上げます。

 平成30年5月吉日

J感染制御ネットワーク
代表 賀来 満夫

東北大学大学院医学系研究科
感染制御・検査診断学分野 教授